NHKハイビジョン 特集
トラック野郎 中国横断5000キロ
2001年9月放送
			120分・ハイビジョン作品
			日本語版・英語版・中国語版
			制作著作 NHK   
			共同制作 NHKエンタープライズ・テムジン
			企画&ディレクター: 柴田昌平
		
			
			
写真提供:アロハン
■企画意図
			トラック ―― それは現代生活を映し出す万華鏡。
			どんな山奥へも、どんな小さな島でも、道のあるところには積み荷を満載したトラックが走って行く。
			とりわけ中国では、運転士たちは“庶民たちのエリート”。人々は、さまざまな人脈や機会を利用して、運転免許証をつかもうとする。それは現金収入を保証するだけでなく、未知の世界へのパスポートなのだ。“現代の馬喰”よろしく、彼らの行くところにはうまい飯屋ができ、繁華街が生まれ、噂話やニュースが交換される。積み荷とともに、さまざま文化をも運んで行くのである。
			21世紀へ向けて、トラックはどんな夢と希望を載せて駆け抜けるのか?
			番組では、広大な中国大陸を駆けて走るトラック便に焦点を当て、運転手たちの故郷での日常生活から取材を始め、長距離の旅に同乗しながら、各国の経済事情や生活・風俗の現状を見つめて行く。ハプニングの多いトラックの旅。知られざる生活と“最もビビッドな今”を、庶民の等身大な目線で旅して行く。
			(2000年10月・柴田作成の企画書より)
				
			■あらすじ
			 世界最大の軽工業品市場がある中国、浙江省義烏市。沿岸部で生産される軽工業品は一旦ここに集められ、大型トラックに積み込まれて中国全土へと散って行く。
			 5000キロ離れた中国の最西端の国境に向かうトラック便に焦点を当て、急速に変貌する中国各地の知られざる庶民の暮らしや風俗を丹念に見つめる。また車窓に展開する中国の雄大な風景の移り変わりを切り取っていく。
			
			 中国では、トラック便も請け負いの時代。莫大な借金をして大型トラックを買った岳涛(26歳)は、トラックに雑貨を満載して出発する。
			 荷主との契約では、7日で届けなければ罰金を支払うことになる。妻とその兄が同乗して交代で運転、夜も泊まらないでひたすら走る。
			 トラックは砂漠の途中で故障したり、風の谷では、激しい砂嵐に見舞われ吹き飛ばされそうになるなど、ハプニングに見舞われながらも、荷主との約束に遅れまいとひたすら先を急ぐ。
			 トラックが荷を降ろすのはウルムチ国際市場。中国の沿岸部から5000キロを運ばれてきた雑貨は、この市場を経由してヨーロッパへと運ばれて行く。かつてのシルクロードは今、世界中にあふれる中国製の雑貨ルートである。
			
			
			
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