NHKスペシャル 『クニ子おばばと不思議の森』

『クニ子おばばと不思議の森』

2011年9月25日放送(NHKスペシャル)

 ※第38回 放送文化基金賞 優秀賞 
  ※アメリカ国際フィルム・ビデオ祭
   Gold Camera(環境・エコロジー部門1位) 
  ※アメリカ、モンタナ・シネ国際フィルムフェスティバル
    映像に対する特別表彰 
  ※チェコ、生活・科学映像祭 正式参加 
  ※世界自然・野生生物映像祭 日本環境賞
  ※中国・四川テレビ祭 最優秀人類学賞

「クニ子おばばと不思議の森」DVD

 DVD / ブルーレイが発売されることになりました。  2012年11月22日

書店でご購入いただけるほか、エイシアからの直販もできます。

(エイシア直販はここから。Paypalによるお支払い、送料無料)


内容

 秘境と呼ばれる宮崎・椎葉村。森を若返らせる焼き畑農業を続ける最後の一人・椎葉クニ子さんは、土中の生き物と一体となり命を循環させる営みを続ける。その1年の記録。

 

 宮崎県椎葉村。その最深部の山奥に、今も夏になると山に火を放ち焼き畑を作る「おばば」椎葉クニ子さん(87)が暮らしている。焼き畑と言っても南米や東南アジアの大規模開発に使われている略奪的な焼き畑ではない。毎年焼く場所を変えながら少しずつ畑を作り、4年収穫したら放置して森に返す。そして30年周期で山全体を一巡する。それは森の豊かさを保つ営みであることを、かつては誰もが知っていた。 

 年老いる前に切られた木々は、すぐに新たな芽を出し新たな循環が始まる。人が焼き「かく乱」することで、森は若返り、畑の作物だけでなく、山菜やきのこなどさまざまな恵みを生み出す。かつては日本中が森を再生するための焼き畑を行っていたが、今もそれを続けているのは椎葉クニ子さんただ一人だ。この山で暮らすため、代々伝えられた焼き畑用の「種」を守るため。クニ子おばばは山の神に祈りを捧げて火を放ち、その恵みを日々の糧とする。草木や、土の中の生き物たちと同じように、人間が自然の循環の一部となって暮らす最後の風景がここにある。縄文以来続けられてきたという焼き畑の営みに込められた日本人の知恵を、椎葉の四季の映像と、特殊撮影を駆使して描く。

スタッフ

カタツムリの声: 菅原文太
題 字:   財前謙
撮 影:   那倉幸一
音 声:   門倉徹
映像技術: 北澤孝司
音響効果: 花田晃利
アシスタント・ディレクター: 堀部拓磨、松井至
ディレクター: 柴田昌平
制作統括:  伊藤純、三上八州志、紙屋聡、大兼久由美

制 作 :     NHKエンタープライズ
制作・著作      NHK、プロダクション・エイシア



この番組の原点となった映画が公開中

ドキュメンタリー映画 『森聞き』

「森聞き」ポスター

 椎葉クニ子オババの生き方やユーモアが
 さらに身近に感じられるドキュメンタリーです。

 
 

 ・日本映画ペンクラブ ベスト3
 ・キネマ旬報ベストテン7位(記録映画)
 ・フィンランド・オウル国際青少年映画祭招待
 ・2011年児童福祉文化賞

 ⇒ 詳しくはこちら

関連情報

 

 NHKのホームページ http://www.nhk.or.jp/special/onair/110925.html
 予告編動画   http://www.nhk.or.jp/special/movie/player110925_01.html