長編ドキュメンタリー映画「ひめゆり」 トップ頁へ
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2007年8月15日、16日 新宿区四谷区民ホール

報告 特別上映会 「ひめゆりの風」

 ~Cocco・柴田監督・元ひめゆり学徒と共に~
みんなで観よう 映画『ひめゆり』


トーク1

柴田昌平(以下柴田):みなさんこんにちは。
映画『ひめゆり』の監督を務めさせていただいた柴田です。
本当に多くの方に来ていただいて嬉しく思っています。
休み時間の間に花束を頂きました。
メッセージもいただきました。
「今日、来られて良かったです。ちゃんと観て覚えて伝えていきたいです。」
アンケートを見せていただいたら、大阪から、新潟からとか、本当に遠くからいろんな方が来ていると知って本当に嬉しく思っています。
これから、第二部のトークに移りたいと思います。出演の方々を僕の方から紹介します。

まず、ひめゆりの宮城喜久子さんです。そして、島袋淑子さんです。
今日はお二人は沖縄から遠路はるばる来ていただきました。
最後にもう一人ゲスト、Coccoさんです。

(拍手)

柴田:ありがとうございます。さっそくですが、ずっと黙っていると緊張をしちゃうから、まず一声発しましょう。自己紹介と今日はどんな想いで来たのか、喜久子さんからひとりずつお願いします。

宮城喜久子(以下宮城):宮城喜久子と申します。さっき、みなさん(映画の)画面で会ってくださったと思います。あの姿は私の13年前の姿ですから、ちょっと年取ったなと思われるかもしれませんが・・・

あの頃はまだ元気でした。でも今でも元気で頑張っています。今日も朝早く那覇空港を立ちまして、はるばる南の沖縄からやってきました。

まず驚いたことは暑さでね。沖縄は暑いと思っていました。沖縄より暑い東京ですね。その暑さには驚きました。

でも、こうして若い皆さんがたくさん来てくださって、その皆さんと何時間か一緒に過せることをとても嬉しく思います。今日はよろしくお願いいたします。

(会場拍手)

戦争は勝った負けたではない

柴田:じゃあ島袋さんお願いします。

島袋淑子(以下島袋):皆様、こんにちは。今日8月15日と言いますと62年前の戦争の終戦記念日ですね。私はその頃まだ重症を負いまして米軍の病院におりました。

戦争が終わったと言っても勝ったとか負けたということしか考えずに、一時は呆然としてみな泣いておりましたけど、ハワイで生まれたイトウという二世が、「私は人を殺さずに済んだ、戦争は勝った負けたではない」と言われた時に、そうなんだ、戦争が終わったんだと思いました。そういう日に今日、このように平和を愛する、そしてこんなに暑い中を、私たちの映画を観に来てくださった皆さまに、心からありがとうという気持ちでここに座っています。ありがとうございます。

柴田:じゃあ、Coccoさんからも一言お願いします。

実際会うのは今日が初めてだったから

Cocco:こんばん、ございます(笑)Coccoです。今日は終戦記念日にひめゆりの上映会に参加させてもらって、今日はおばあ達に会うのが楽しみだったから。アルバムに『お菓子と娘』っていう歌を入れて、それを喜んでくれたのは監督経由で聞いていたけど、実際会うのは今日が初めてだったから・・・。


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