長編ドキュメンタリー映画「ひめゆり」 トップ頁へ
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2007年8月15日、16日 新宿区四谷区民ホール

報告 特別上映会 「ひめゆりの風」

 ~Cocco・柴田監督・元ひめゆり学徒と共に~
みんなで観よう 映画『ひめゆり』


トーク3

柴田:喜久子さんは資料館への行き帰り、車の中でこのCDを聞いていると聞きました。しかしCoccoさん、長い映画の中でよくこの歌のことを聞き逃さなかったと、こういう歌があることを心にとめてくださったんだな、とびっくりしました。

Cocco:Coccoたち世代というのは戦争体験がないから、生存者の人にまだ頼っている部分がいっぱいあって、それをまだ自分たちが伝えきれないところがあって。(生存者の方に)何回も何回もしゃべらしてから、何回も何回も泣かしてから・・・。 この映画を観た時に、どうやったら笑ってもらえるかと思って。

「おばあ、(戦争は)どんなだった?」っていうのは、もういっぱい訊かれただろうと思って。しゃべって終わったら、那覇とか遊びに行ったらいいさ~、(楽しいことしたらいいさ~)っと思って。

でも、その中でいい思い出が一個でもあって。『お菓子の好きなパリ娘』の話をしている時に笑いよったから、「この歌歌ったら笑うんかな~?」と思った。もう「どんなだった?」って聞くのも十分だし。ひめゆりでその場でしゃべらせているのも罪悪感もあるし、なんで替われないだろうって思うし、替われないことだけれど。 替わってもあげられないし、何も出来ない。「元気だしてよ」って言ってもしょうがない話だし。それでも聞かないといけない事と、しゃべって欲しいということもあるけど、もういいよ、と思って。

自分で出来ることって何かなって考えて、笑って欲しいと思ったから、だったらおばあ達が好きだった歌を歌ったら笑うはず、と思った。
あの長い映画を観てすぐ『お菓子の好きなパリ娘』を探そうって思った。
それでアルバムのレコーディングを一緒にしようといっていたミュージシャンのみんなと、この歌を歌いたいって言っていた。

だから、楽しく歌おうって思って。とってもとっても楽しく。
親泊先生と同じようにはできないし、だったらCoccoたちがどうするかっていったら、サーカスみたいにパレードみたいに、お祭りみたいに楽しく、大太鼓たたいたりとか。 楽しい楽しい歌にしようと思った。とにかく笑わせる歌にしようと思った。沖縄の中学校の体育館を借りて、みんなでワイワイ言ってからよ、録った。

宮城:先生はですね、壕の中でなにか歌うときは「はい、よーい、123 ハイ」って歌わせたんです。それが(CoccoさんのCDにも)入っているんですね。それでびっくりしました。どうしてそれがわかってくださったのかなって。びっくりしました。

(Cocco笑い)



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